なんだか、医療保険はいろんな意見がネット上でも飛び交ってますね(@_@。
いるのか。いらないのか。
多くの保険会社では一番力が入っている分野ですからねぇ。一部の保険会社を除いては(^^♪
でも、答えはお客さま自身しか持ってないんですよね。
ここでは、医療保険は「いらない」ってゆ~主張と、「いる」ってゆ~主張で議論してもらいます( 一一)てーてーてーてれってー(←朝まで生テレビ風で)
議論と言ってもわたし一人ですけど( 一一)
読み進めてもらって、あなたなりの結論が見えれば嬉しいです(^^♪
・医療保険を調べても「いる」のか「いらない」のか判断できない
・医療保険は不要だけどポイントだけおさえて再確認したい
・そもそも医療保険の意味ぷ~(´▽`*)?
医療保険がいらない理由3選
貯金で代用 そもそもの保険の目的を
最近だと「両学長」さんとかユーチューバーの方(両学長さんは経営者なのでユーチューバーじゃないかもですが)とか、多くの方が発信の中で保険というものの目的を話されていますね。
非常にいい傾向だと思って嬉しく見ています。
日本人は世界から見ても保険が大好きな人種らしく、みんな入っているので、かつ空気を読む人種のなので、なんとなく加入するもんだと思って入っている人も多いんですよね。
なので、比較もせず、た~っかい毎月の保険料をひぃひぃ(T ^ T)言いながら納めている方を何人も見てきました。
あ、高い保険料だからダメだって言っている訳ではないですよ。内容を理解せず、比較せず、思考停止で加入するのはやめましょうってことです。
その上で高い保険料でも理解と納得と安心があるのならいいと思います。
話それたので、戻します(T_T)
保険の本質は「確率が高くないけど、そうなってしまったら人生アウト~(←ガキの使いやあらへんで風)になるのが嫌だ」ですね。だからみんなでお金を集めて人生アウト~になりそうな人に回す仕組みです。
車で誰かを轢いてしまって大けがを負わせてしまった。なら自動車保険が対人・対物無制限であなたの資産を守ってくれるはずです。けが程度ならまだいいですが、不幸にも相手の方が亡くなってしまったら「億」の賠償金額はあり得る話です。
毎月数千円~数万円の支払いで事故があったときに億の賠償を保険会社が代わりにしてくれるなら意味はあるでしょう。
けど、医療保険に加入して保険会社から保険金を受け取る基本は入院です。じゃあ入院してどれくらいお金がかかるのか。
平均すると、まあ20万円ほどですかね。
毎月の支払いが2000円の医療保険に20歳で加入したとして40年加入すると96万円の支払いになります。
96万円分も入院しますかね。貯金した方が良くないですか。って話です。
高額療養費制度があるじゃあないかぁ
ご存じの方はすっ飛ばしてもらっていいんですが、高額療養費制度という素晴らしい制度が日本にはあります。
あなたは健康保険証持ってますか?
持っている。なら、大丈夫です。高額療養費制度が使えます。
めっちゃ、ざっくり言うと医療費は上限がありますよ~ってことです。
年収によって上限は変わるんですが、一例を言うと年収約370万円~約770万円の方なら月で9万円ほどが最高額です。
食事代とか、差額ベット代とかは対象じゃないので、もうちょっとかかりますが…なので、そうなるとさっきお話しした平均20万円ほどって言うのもなんだか納得の数字ですね。
入院する気がしない
いや~分かりますよ(^^♪
だって、入院したことないんだもん。って思いますよね。
夫婦で相談に見えられると旦那さんから言われることがありますね。で、奥さんが「いや、入院したらどうするの!」って言いあい。
みたいな ^^) _旦~~まぁまぁ
する気がしないんだからしょうがないですよね。
でも、もし入院したらどうなっちゃうのか。だけ確認はしておいた方がいいと思います。
医療保険がいる理由3選
保険の営業の方からよく聞く言葉を3つ選んでみました。
私も営業時代に「売る」目的ではなく「確認」目的で使っていた言葉もありますね。
医療費に使う貯金をストックしておくんですか?
例えば入院一回あたり20万円だとしても、あくまでも平均なわけです。
長期の入院になったときには貯金がどんどんすり減っていくわけです。
また、じゃあ貯金で。って思ってできないのが貯金なんですよね。
じゃあ、どうなるか。
子どものための教育資金とか、生活費を切り詰めるなどして対応することになる可能性が出てきます。
今までコツコツと貯金できてきた方でも、さらに医療費など何かあったときのためにお金をストックするのはなかなか、出来ることではないかもしれませんね。
高額療養費制度の対象外の治療法がありますよ?
例えば、若くして癌になってしまったとき。治療法として重粒子線治療などがあります。
俗に言う先進医療ってゆ〜やり方ですね。
この先進医療は高額療養費制度の対象外になります。
もちろん、すべてのガン患者が重粒子線治療をしているわけでもなく、重粒子線治療ができるガンであっても高額療養費制度が適用になる治療法を選ぶこともできます。
しかし、その治療の経過は雲泥の差となる可能性があります。
治療自体の痛み、その副作用、治療期間、病後経過、社会への復帰すつタイミング、などどれも先進医療が有利に働くことが多いでしょう。
もし、あなたが罹患したガンが、先進医療で対応できるなら選択肢の一つとしておきたくなるのは当然だと思います。
しかし、例えば重粒子線の技術料は300万円ほどと言われています。しかも治療は数回に渡って行われることがほとんどです。
1000万円ほどの全額自己負担となることも想定できます。
医療保険はほとんどの保険会社が「先進医療特約」をつけることで2000万円(古い保険や一部の保険会社は1000万円)まで対応してくれます。
毎月の支払いとなる保険料の相場は100円〜200円ほどの会社がほとんど(一部割高な保険会社もあります)です。
保険の観点から言うなら小さな支払いで大きなリスクをカバーできる保障といってもいいかもしれませんね。
病気する前しか加入できませんよ?
私も保険をしっかり取り扱うまでは保険はいつでも加入できると思っていました。
でも、この告知。私が営業時代の感覚としては3組に1組くらいの方がひっかかっていましたね。
詳細は告知の記事をまた後日アップしてやります…
例えば、私のお客さまでは数日前に酔って少し頭をうってしまったので「病院で診てもらって問題なし」という結果でも加入は断られました。
なんでぇ、その程度でぇ、と思われるかもしれませんが、これはすでに加入されている契約者の方の保護の意味が大きいです。
私たちが毎月・毎年支払いする保険料は病気になる確率などから算出されています。
そこに病気になる可能性が高い人がたくさん入ってきてたくさん保険を使ってしまうと保険会社としては保険料をあげざるを得ません。
保険会社は最悪の状況を想定するんです。
ただ、頭が痛いだけかもしれないけど、脳挫傷かもしれない。もしかしたら脳腫瘍かもしれない。医者の診断ミスかもしれない。
言えばキリがないですが…
じゃあ、その方はどうしたかというと、3ヶ月待ってもらってから加入していただきました。
会社によりますが、その内容だと3ヶ月経てば告知義務に該当しなくなったからです。晴れて問題なく加入できました。
この例は軽い内容だったので少し待てば大丈夫でしたが、私たちの想像以上にちょっとしたことで加入できなくなると捉えておいた方がいいかもしれませんね。
なので、医療保険は必要だな。と思ったときに加入しておくことが大切だと言えますね。
やっぱり医療保険がいらない理由とやっぱりいる理由
人生設計が大前提 けど設計は現実とは大きくかけ離れます
とは言え、医療保険に加入すれば生涯で100万円〜200万円の出費となることは間違いないわけです。
大変なときに助けてもらえる可能性はあがっても、そもそも論としてどういう人生設計なんですか?ってのが大切です。
その人生にあった保険を考えないといけないですね。
歩む人生によってリスクは変わるわけですから。
その上で人生設計がその通りいくことはないという考えもしっかりと持っておいた方がいいです。
保険は決まった内容のものしか保障しません。
逆に言えば何でも対応できるのがお金になります。
考え方 | 医療保険 | お金・現金 |
---|---|---|
メリット | 長期入院など入院において多額の出費となったときに対応可能 | 入院だけではなくさまざまな「大変なとき」に対応可能 |
デメリット | 入院のみに限定 | 貯金額に限定 |
人生設計 | ある程度、方向性が見えている方 | 方向性がなく、人生設計をそもそも不要とする方 |
入院する確率は?先進医療の確率は?
気になるのは一生のうちに平均で何回、私たちは医療施設で入院するのかってことですよね。
計算してみたところ、国民全体の平均では、入院は10回前後となりました。
過去30年間にわたって、入院回数は増加傾向、外来回数は横ばい傾向にあります。
これはまた、詳しい内容をアップしますね。
あと、平均が10回というのは、中央値ではないということにご留意くださいね。
先進医療を受ける確率はどのくらいなのでしょうか。
私の試算によると国民全体で割るとわずか0.02%です。これもまた詳しい内容をアップします。
確率だけでは図れないのが医療保険の難しいところ
確率だけなら医療保険も先進医療もいらないと考える方がほとんどです。
しかし、その10%とか0.02%にご自身があてはまれば、それはご自身の人生において100%です。
すべて、合理的にいかないのが人生です。
でも、合理的に考えないとうまくいかないことが多いのも現代社会ですよね。
結局はお客さまご自身の判断となるわけです。
チェックポイント3つ
極論に陥らない方がいい
例えば、資産形成の大切な時期だけ加入するという方法もあります。
よく言われるのがDINKS時代ですね。
ダブルインカムノーキッズの略です。ご夫婦に子どもが産まれると、奥さんは子育てが生活のメインとなりますし、子育て自体にも当然お金がかかってきます。
となると、なかなかお金を貯めることが難しくなるので、二人の収入がある(ダブルインカム)とき仕事に集中できる(ノーキッズ)ときにしっかりと資産形成をしましょうというお話です。
また当然、お子さんが独り立ちするまで何としてでもという方は多いと思います。
言い方は極論に近くなりますが、子育てが終われば、あとは何とかなる。それまではちゃんと医療保険に加入しておく。という考え方も私はアリだと思います。
他だと例えば、先進医療だけ必要という方もいます。
であれば、医療保険ではなくてひまわり生命の先進医療と臓器移植に特化した保険などを検討するのもいいかもしれません。
先進医療のうち約7割は、がんの治療です。先進医療を受けたときの技術料(治療費)が心配なら、医療保険ではなくがん保険に先進医療特約をつける方がいいかもしれません。
さまざまな角度から検討もせず、頭ごなしに人の言うことを信じて不要とするなら私は反対です。
で、さまざまな角度から検討して、気持ちが高ぶって色々特約つけすぎて保険料が高くなるのはもっと大反対です。
分からないと人は極端になりがちです。
最初に分からないものを理解するのに極論は有意義なことが多いですが、最終判断まで極論は避けた方が無難です。
その上で医療保険不要となるのなら大賛成です。
価値観の棚卸し 医療保険に入らないと不幸になりそうですか?
私がよく懸念するのが、不安と結びつけて保険を販売する営業さんがいることです。
営業の本質はお客さまの不安や悩みを解消することだったり、期待を叶えることだったりすることは否定しません。
でも、不安なお客さまの気持ちを利用して本人にも気がつかない不必要な保険に加入させるのは営業の悪用です。
私がいままでいた地域の方であれば信頼できる営業さんを紹介できるのですが、そうでない場合はご自身で探していただくほかありません。
その際に、不安が大きいかなと思われるお客さまには必ず「相関関係」と「因果関係」の違いをお話をします。
例えば、夏になればかき氷が多く売れるのはイメージできますよね。
それとともに、夏になれば海難事故も増えます。では、海難事故を減らすにはどうすればいいのか。
ここで「相関関係」と「因果関係」がごっちゃになってしまうと、かき氷が多く売れると海難事故も増えるからかき氷を売れなくすればいい。との結論になってしまうんです。
笑い話のような本当によくある話です。
家計の見直しと医療保険の目的(何が不安なのか)を明確にすること
つまり、その保険に加入することを結果とするのであれば、その原因が何かを知っておく必要があります。
原因も2つに分けられます。
1つめは何に対しての保険かということです。自動車事故のような突発的な出来事で入院するのが不安で医療保険に入るのならブー❌です。
それは自動車保険か傷害保険です。ご自身が車に乗っていて自動車保険に加入されているのであれば、人身障害保険で車外補償を付帯する方が毎月・毎年の支払いも桁違いに割安です。
働けなくなって入院してしまうのが不安なら医療保険ではなく就業不能保険の方が目的にあっていることが多いでしょう。
保険に加入するには目的が大切です。
その目的もどうなるとあなたやあなたの家族の守りたいものが守れなくなってしまうのか。つまり価値観に依存しています。
保険を考えるというのは自分の価値観をしっかりと把握していないと考えられないことです。
もう1つはあなたの歩む道にどんなリスクが潜んでいるかを知ることです。
自動車に乗っていない人が自動車保険に加入していたらおかしいでしょう。
でも、私が拝見する加入中の生命保険にはそんな保険や特約がいっぱいついていることが多いです。
どんなリスクがあるかはシミュレーションするのが一番分かりやすい方法だと思います。
そして歩もうとしている道の先人の方の自伝やお話を伺えるとイメージしやすいですね。
まとめ
最後に簡単に
まず、日本ではみ~んな国の医療保険に加入(国民皆保険制度)しているので、ある程度までは守られている。
でも、公的な医療保険制度だけでは不安かもしれない。少子高齢化社会で国民皆保険制度の維持は可能かどうか。高額療養費制度の適用ではない治療は選択する可能性があるか。
エイヤーって決めたい方であれば共済とかでもいいと思います。
ちゃんと考えたい方なら「ほけんの窓口」や「保険見直し本舗」のような乗合代理店の無料相談を利用するのがいいと思います。
ネットで保険加入を考えている方もとりあえず無料相談(ネット保険の取り扱いのある)に行ってからネットで加入しても遅くはないと思いますよ。
大切なことはご自身の価値観をしっかりと棚卸しすることです。
この記事があなたの選択の助けになれば嬉しいです。ファイナンシャルプランナーのこはるでした。